Q: ISOFIX, ISO FIX(アイソフィックス、イソフィックス、アイエスオー・フィックス)対応チャイルドシートとはどのようなものですか?
A: スイスのジュネーブに本部を置く、電気分野を除く工業分野の国際的な標準である国際規格を策定するためのNGO(非政府組織)がISO(International Organization for Standalization=国際標準化機構)で、そのISOが設定した自動車の座席にチャイルドシートを固定する方式の国際標準規格がISOFIXです。
ISOFIX, ISO FIX(アイソフィックス、イソフィックス、アイエスオー・フィックス)対応チャイルドシートの最初の開発チームの結成は1990年、その7年後の1997年、Volkswagen(フォルクスワーゲン)社とRoemer社、後のBritax-Roemer(ブライタックス・レーマー)社がVW-GolfⅣに設置するチャイルドシート用に共同開発したのが最初のISOFIXチャイルドシートです。その為欧州が市場への導入の時期、技術、品質、安全性、安全基準などの法整備などすべてにおいて世界のトップランナーの位置にたっています。わが国でもチャイルドシート着用が義務化されてはや8年ですが、せっかくチャイルドシートを使用してもいまだに取り付けミスが多いのが現状です。チャイルドシート先進国でもこの事情は同じでしたが、ISOFIXチャイルドシートが市場に出て以来ミスユースが極端に少なくなった事実が、ISOFIX方式をもっと普及させようとの動きを活発にしています。将来的にはすべての乗用車にISOFIX取り付け装置がつき、チャイルドシートの大多数がISOFIX対応チャイルドシートになる方向で世の中が動いています。
「汎用」ちゃいるどシートにはトップテザーが付いていることは勿論ですが、「汎用」ISOFIX装置の付いた車であればどれにでも取り付けられるから「汎用」ISOFIX対応CRS(ちゃいるどシート)になるのです。
上記レーマー社のデュオ・プラスやトヨタ純正(メーカー:タカタ)のNeo G Child ISO Tetherは汎用ISOFIX対応幼児用CRSでどの自動車メーカーの汎用ISOFIX対応車にでもそれこそ「汎用」で取り付けられ、「純正」CRS以外は取り付けられませんという説明が通用しなくなっています。
繰り返しますがこの規定は、体重9~18kg=保安基準では「サイズ等級-B1」用の車両進行方向に設置され、トップテザーを使って拘束する幼児用シートのみが対象となります。トップテザーを使わないISOFIX対応乳児用シート(新生児~13kg)や学童用シート(体重15~36kg)も将来は「汎用」になっていくでしょうが、今のところは「準汎用」か「車両限定」CRSとなっています。